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ワイヤレス電子ペーパーを用いた薬局のスマートガイダンスシステム

2020/03/26
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台湾の医療センター、AdvantechのLEO-D(ワイヤレス電子ペーパー)を導入

昨今の台湾では数百から数千のベッドを備える大病院の数が増加しており、こうした病院規模の拡大に伴い、患者の安全を維持し、医療の質を向上させることが最優先課題となっています。

 

入院患者に対する調剤業務にはいくつかの手順があります。まず医師が処方箋を交付し、それに従って薬剤師が薬剤を調剤・確認し、最後に看護師が入院患者に手渡します。 調剤ミスを防ぐために例えば「薬剤名の確認3回、組合せの点検5回実施する事」と記載されたSOP(標準業務手順書)がありますが、それでも、患者によって服用している薬が異なり、患者の健康状態に応じて薬剤の量や種類が調整されるため、調剤業務のプロセスを改善するのは容易ではありません。

 

台湾中部のある医療センターはこの課題に対処するべく、Advantechと協力して薬局のスマートガイダンスシステムを開発し、AdvantechのLEO-D(ワイヤレス電子ペーパー)を導入することで、調剤業務の効率化に成功しました。

 

ワイヤレス電子ペーパーは、紙と電子ディスプレイの利点および特性を組み合わせた新しいタイプのディスプレイシステムで、反射光を利用して表示を行うため、太陽光下でも優れた視認性を保つことができ、180度の広視野角を備えています。

医療現場のデジタル化を促進
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ワイヤレス電子ペーパーの使用例

 

現在、多くの医療センターでは、デジタルベッドサイドカードやUDカートキット用ラベル(ユニットドーズ式与薬カート)、STAT医療用カートキットラベル、および医療棚にワイヤレス電子ペーパーを用いることで、医療現場のデジタル化を進め、入院患者に対する医療業務全体を効率化しています。

 

Advantechのワイヤレス電子ペーパーディスプレイは黒・白・赤の3色表示機能を備え、高解像度のきめ細かな静止画像を表示でき、患者の名前とベッド番号を表示できるため、医療スタッフは必要な画像情報を容易に判別できます。

 

それに加えて、ワイヤレス電子ペーパー上のQRコードを読み取ることで異なるプロジェクトごとに投薬記録と在庫記録を確認できます。このような記録データは、医療現場の意思決定において重要な役割を果たしています。スマートガイダンスシステムにおけるワイヤレス電子ペーパーのデータは外部からの要求・実行によって変化し、常にその内容が更新されるため、手作業で情報を更新する必要がなくなり、医療現場のスムーズな情報管理および意思決定に役立ちます。

 

近年、ワイヤレス電子ペーパーとワイヤレスモバイルデバイスがコンテンツの切り替えを容易に行えるようになったことが、医療現場のデジタル化を促進する大きな一助となりました。

 

主な機能

  • ワイヤレス電子ペーパーの自動無線接続:UDカート、デジタルのベッドサイドカードなども医療情報システム(HIS)に直接接続されます
  • 電磁波干渉を防止できる長距離データ転送機能:看護チームがシフトを引き継ぐ際に現場の情報を明確に把握できます
  • 匿名機能:臨床現場で求められる患者のプライバシーとセキュリティを向上させます
 

 

ワイヤレス電子ペーパーを使用すれば、業務プロセスの簡素化、人的ミスの減少、安全性の向上につながり、看護スタッフが臨床業務に集中できるようになるため、患者が入院期間中に受ける医療の質(QI)が向上します。

「スマート医療」の実現に貢献
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調剤台の棚札(カード)にワイヤレス電子ペーパーを使用

 

ワイヤレス電子ペーパーは薬局の調剤台の棚札(カード)として「スマート医療」の発展に大きく貢献しています。これまで薬局では主に薬剤師が薬品庫の在庫管理を手作業で行っていましたが、それが大きな業務負担となっていました。そこで、 多くの薬局が棚札(カード)にワイヤレス電子ペーパーを導入し、慎重に取り扱わなければならない高単価の薬剤の数をリアルタイムで表示することで、在庫管理の安全性を確保できるようになりました。

 

さらに棚札(カード)の表示内容を7〜14秒以内に予定通り更新するシステムにより、医薬品を棚から取り出して患者に手渡すまでに起こり得る人的ミスを減らし、薬剤管理の効率を向上させ、調剤業務の安全性を確保できます。

 

ワイヤレス電子ペーパーは、ねじを用いた密閉や接着剤による包装だけでなく、一包化(朝・昼・夕など、服用するタイミングが同じ薬や、1回に複数個服用する薬を、1袋ずつパックにすること)などの様々な保管方法にも対応できます。例えば、ある医療センターは冷蔵保存用の薬剤をワイヤレス電子ペーパーの棚札を用いて保管したところ、低温度およびガラス張りの環境でもスムーズにPC機器と接続でき、情報を更新することに成功しました。

 

ワイヤレス電子ペーパーは、医療センターの第一線で働くスタッフから高い評価と満足を得ており、病院の「スマート医療」に向けた業務改善を推進する上で非常に重要な貢献を果たしています。

 

将来的に、ワイヤレス電子ペーパーの適用は他の医療機関にも拡大され、病院の「スマート医療」を促進し、医療の質を向上する上で大きな役割を背負っていると言えます。

推奨製品
 
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EDPシリーズ 9.7" & 13.3"(カスタム対応)

黒、白、赤のインクを備えた2.9インチのワイヤレス電子ペーパーディスプレイで、180度の視野角を備え、太陽光下でも読み取り可能。またケーブルレス設計により、迅速な設置ができ、バッテリーは5年間の動作に対応(1日10回更新した場合)しています。様々なソリューション向けにディスプレイファスナーも装備しています。
 
 

専用の形状・機能を追加したワイヤレス電子ペーパーをご希望のお客様には、組込み用電子ペーパーのカスタマイズソリューションをご提供いたします。 電子棚札、産業機器への組込み、時刻表や掲示物など、公共スペースでの利用など、様々なアプリケーションにお応えいたします。

 


Advantechについて

Advantechは、IoTインテリジェントシステムおよび組込みプラットフォームの分野でグローバルトップシェアのインダストリアル・プラットフォームメーカーです。「Enabling an Intelligent Planet(インテリジェントプラネットの実現)」をコーポレートビジョンに掲げ、近年はIoT、ビッグデータ、AIのトレンドを取り入れ、エッジインテリジェンスなWISE-PaaS AIoTプラットフォームとマーケットプレイスのインダストリアル業界向けソリューションを提供し、クライアントとビジネスパートナーとが結びつきを深め、AIoT時代の新たなビジネスをCo-Creation(共創)できるエコシステムの実現を進めています。

(ウェブサイト:www.advantech.com

アドバンテックテクノロジーズ(ATJ)について

アドバンテックテクノロジーズ株式会社 (略称:ATJ、旧オムロン直方) は、Advantechグループの日本国内拠点として、Advantech製品の販売ならびに、医療設備、ロボット産業、設備産業などのインダストリアル向け電子機器のMade In Japan 開発・製造サービス(DMS/ODM/EMS)を提供しています。Advantechの豊富なAIoT関連製品を日本国内のお客様ニーズに合わせたカスタマイズサービスにも対応し、AI x IoT時代の新たなデザイン・イン・サービスをご提案致します。

 

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